豊松村(読み)とよまつそん

日本歴史地名大系 「豊松村」の解説

豊松村
とよまつそん

面積:五二・五六平方キロ

神石郡の東部中央に位置し、東は岡山県川上かわかみ郡に接し、北・西・南の三方油木ゆき町に囲まれる。北は成羽なりわ川、西は天田てんだ川、南は仙養原せんようがはら油木町との境界をなし、自然的条件からみると備中に向かって開けている。こうした地形上の特性は、文化・歴史・習俗などの面でも吉備文化に連なる備中系の色彩が強く残る。

村内を流れる河川はすべて北流し成羽川に合する。高原面をこれらの川が浸食してできた氾濫原や段丘の谷が開墾されて水田となり、高原面の畑とともに隅々まで開発され、多くの小集落が散在する。村内を三線の県道が東西・南北に走り、村政の中心地下豊松四日市しもとよまつよつかいちは、県道布賀ふか油木線、芳井よしい―油木線の分岐点ともなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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