読と歌(読み)よみとうた

精選版 日本国語大辞典 「読と歌」の意味・読み・例文・類語

よみ【読】 と 歌(うた)

(「読みガルタ」と「歌ガルタ」の意)
① 似て非なるもののたとえ。〔俚言集覧(1797頃)〕
② 相手の出方によって、こちらの態度も決まること。相談ずくであること。互いに了解し合っていること。魚心あれば水心。
※雑俳・火燵びらき(1738)「後家の手をにぎりにはいるよみと歌」
物事には一長一短があること。物事にはすべて表裏があり、一面に利があれば、他面に害があること。歌と読み。
浄瑠璃・今川了俊(1687)道行「よみとうたとよ、何事もかかる憂目のなかりせば、二人連れなる旅はせじ」
勘定ずくであること。欲得ずくであること。また、損得勘定で得のある方につくこと。歌と読み。
※雑俳・柳多留‐四五(1808)「武をすてて西へ行のも読(よミ)と哥」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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