一長一短(読み)いっちょういったん

精選版 日本国語大辞典 「一長一短」の意味・読み・例文・類語

いっちょう‐いったん イッチャウ‥【一長一短】

〘名〙
① あるいは長くなり、あるいは短くなること。一短一長。
※凌雲集(814)和菅祭酒秋夜途中聞笙之什〈藤原冬嗣〉「遊子吹笙乗甲夜。一長一短悩人情
長所もあるが短所もあって、完全ではないこと。
※国文学緒言(1890)〈上田万年〉「作者順序によるも皆各一長一短あるを発見し」

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デジタル大辞泉 「一長一短」の意味・読み・例文・類語

いっちょう‐いったん〔イツチヤウ‐〕【一長一短】

長所がある一方、短所もあること。「どれも実用化の点で一長一短がある」
[類語]長短一利一害善し悪し痛し痒し

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四字熟語を知る辞典 「一長一短」の解説

一長一短

長所もあるが短所もあって、完全ではないこと。

[使用例] どの助教授にも一長一短があるものだ、だから自分の下の助教授をきめる時には、教室後継者としての助教授をおくか、どこまでも内務班の班長的な女房役の助教授をおくか、どちらかに割りきっておくことだな[山崎豊子白い巨塔|1965]

[使用例] やはり経済的基盤から考えなくちゃあ。宝石は売るのがむずかしいね。持ち運びが楽なかわりに一長一短で[丸谷才一*笹まくら|1966]

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