普及版 字通 「詳(漢字)」の読み・字形・画数・意味
詳
常用漢字 13画
[字訓] つまびらか・くわしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は羊(よう)。羊に庠・(祥)(しよう)の声がある。〔説文〕三上に「審(つまび)らかに議するなり」という。吉凶の兆をといい、そのことを審らかにすることを詳という。〔詩、風、牆有茨〕「中の言(引きのむつごと)は 詳らかにすべからず」の詳を、〔韓詩〕に揚に作る。その音が近かったのであろう。それで詳を佯に仮借することがある。
[訓義]
1. つまびらか、つまびらかにする。
2. くわしい、そなわる、つくす。
3. 祥と通じ、よい。
4. 佯と通じ、いつわる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕詳 ツバヒラカニ・イツハル・アキラカニ 〔立〕詳 ツバビラカニ・イツハル・アキラカ・ツブサニ
[語系]
詳・ziangは同声。佯・陽jiangは声近く、ともに表面をいつわる意があり、その音で通用する。
[熟語]
詳備▶・詳閲▶・詳雅▶・詳解▶・詳覈▶・詳核▶・詳▶・詳議▶・詳究▶・詳刑▶・詳計▶・詳言▶・詳細▶・詳察▶・詳悉▶・詳釈▶・詳述▶・詳叙▶・詳恕▶・詳章▶・詳審▶・詳慎▶・詳尽▶・詳晰▶・詳説▶・詳択▶・詳断▶・詳緻▶・詳当▶・詳覆▶・詳文▶・詳平▶・詳弁▶・詳報▶・詳密▶・詳明▶・詳覧▶・詳略▶・詳料▶・詳練▶・詳録▶・詳論▶・詳狂▶・詳▶
[下接語]
安詳・閑詳・寛詳・研詳・審詳・精詳・詳・不詳・未詳
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報