証金剛院跡(読み)しようこんごういんあと

日本歴史地名大系 「証金剛院跡」の解説

証金剛院跡
しようこんごういんあと

京都市伏見区に所在した鳥羽とば離宮南殿御所に建造されていた御堂の一。白河法皇の発願になる。南殿御所は鳥羽離宮のなかでも最初に営まれた部分であるが、当院はその南殿の中心となった御堂。南殿御堂の初見は「中右記」康和三年(一一〇一)三月一〇日条に「上皇南御堂供養定、今夜行幸鳥羽」とあるもので、この日落慶供養の日時が定められ、同月二九日、「法皇供養鳥羽御堂証金剛院(百錬抄)とあり、証金剛院の落慶供養が行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android