訝しい(読み)イブカシイ

デジタル大辞泉 「訝しい」の意味・読み・例文・類語

いぶかし・い【×訝しい】

[形][文]いぶか・し[シク]上代は「いふかし」》
物事が不明であることを怪しく思うさま。疑わしい。「その説には―・い点がある」「―・そうな目つき」
知りたく思われて心が引かれるさま。
「あはれなりつる有り様も―・しくておはしぬ」〈若紫
気がかりである。おぼつかない。
「相見ずて長くなりぬこのころはいかにさきくや―・し我妹わぎも」〈・六四八〉
[派生]いぶかしがる[動ラ五]いぶかしげ[形動]いぶかしさ[名]
[類語]疑わしい怪しいいかがわしい胡散臭いおかしい臭い怪訝眉唾物不明朗邪推深い疑い深い慎重手堅い用心深い大事を取る石橋を叩いて渡るプルーデント疑心暗鬼疑心暗鬼を生ずいぶかるいぶかしむ勘繰る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例