託種(読み)かこちぐさ

精選版 日本国語大辞典 「託種」の意味・読み・例文・類語

かこち‐ぐさ【託種】

〘名〙
① かこつけて主張する材料。かこつけぐさ。
源平盛衰記(14C前)二六「百に一つも世にある事もあらば、かこちぐさにもし候へ」
② 恨んだり嘆いたりするもと。なげきぐさ。うらみぐさ。
※広本拾玉集(1346)三「植ゑてけりわが後の世のかこち草身を捨てて住む宿の垣根に」

かこつけ‐ぐさ【託種】

〘名〙 何かの口実とする材料。かこちぐさ。
浮世草子・新色五巻書(1698)四「此子を恋のかこつけ草(グサ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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