垣根(読み)かきね

精選版 日本国語大辞典 「垣根」の意味・読み・例文・類語

かき‐ね【垣根】

〘名〙
① 垣と地面の接するあたり。また、屋敷や庭などの区画として設ける囲い。現在では、一般に竹で編んだものや、木を植えたものなどをいう。垣。
万葉(8C後)一〇・一九八八「うぐひすの通ふ垣根(かきね)の卯の花のうき事あれや君が来まさぬ」
俳諧・続虚栗(1687)春「よくみれば薺花さく垣ねかな〈芭蕉〉」
② (比喩的に) 間を隔てるもの。
※おあんさま(1965)〈大原富枝〉「先方にもやはり一重の垣根をおく気配が見える」

かい‐ね【垣根】

〘名〙 「かきね(垣根)」の変化した語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「垣根」の意味・読み・例文・類語

かき‐ね【垣根】

敷地を限るために設ける囲いや仕切り。竹や植木などで作る。垣。
垣の根元
間を隔てるもの。「心の垣根
[類語]フェンス生け垣築地忍び返しまがき囲い外郭牆壁しょうへき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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