言損(読み)いいそこなう

精選版 日本国語大辞典 「言損」の意味・読み・例文・類語

いい‐そこな・う いひそこなふ【言損】

〘他ワ五(ハ四)〙
① まちがったことを言う。また、言ってはいけないこと、不適当なことを言う。言い損じる。
平中(965頃)二五「げにあやし、人や言ひそこなひたらむ」
遠慮失念から言いたいことを言わないでしまう。言う機会を失う。言いそびれる。言い損じる。

いい‐そんじ いひ‥【言損】

〘名〙 言いまちがえること。
※談義本・労四狂(1747)上「我がものいひ損(ソン)じ有りても、賢き人、直(すなほ)なる人は、いひ損じにてこそととがめもやらず」

いい‐そこない いひそこなひ【言損】

〘名〙 言いまちがえること。言い違い。言い誤り。失言
史記抄(1477)一二「朝に坐て云そこないもあっては短ふしめしたものそ」

いい‐そん・じる いひ‥【言損】

〘他ザ上一〙 =いいそこなう(言損)和英語林集成再版)(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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