角田竹冷
つのだちくれい
(1856―1919)
俳人。駿河(するが)国(静岡)に生まれる。本名、真平。姓は「かくた」が正しいともいう。東京市会議員、衆議院議員、株式取引所理事。若くより俳句に親しみ、『読売新聞』『毎日新聞』の俳句選者また時事俳句に知られる。1895年(明治28)尾崎紅葉(こうよう)らと秋声会を結成、明治新俳句の領袖(りょうしゅう)として活躍した。俳書の収集は竹冷文庫(東京大学図書館内)として有名。『聴雨窓俳話』(1912)、『竹冷句鈔(しょう)』(1920)などの著がある。
帰るさに宵の雨知る十夜哉(かな)
[村山古郷]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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