見違(読み)みちがえる

精選版 日本国語大辞典 「見違」の意味・読み・例文・類語

み‐ちが・える ‥ちがへる【見違】

〘他ア下一(ハ下一)〙 みちが・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した)
① みまちがえる。他のものと思ってまちがえて見る。
※古活字本荘子抄(1620頃)七「如是見れば見ちがへたりしかと也」
② みあやまる。見て誤った判断を下す。
浮世草子傾城禁短気(1711)五「是は初会に其客の様躰を見ちがへ、睟立ての男と思ひ」

み‐ちが・う ‥ちがふ【見違】

[1] 〘他ハ下二〙 ⇒みちがえる(見違)
[2] 〘他ワ五(ハ四)〙 見方をまちがえる。まちがって見る。また、まったくちがったもののように見る。
田舎教師(1909)〈田山花袋二九「見違ったやうな綺麗な女になって」

み‐ちがい ‥ちがひ【見違】

談義本・当風辻談義(1753)四「人の風がわるふなるとは大きな見違(ミチカイ)

み‐たが・う ‥たがふ【見違】

〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した) 見まちがえる。みまがう。
※とりかへばや(12C後)下「ただあさましく、みたがふばかりにに給へりしものを」

み‐ちがえ ‥ちがへ【見違】

〘名〙 みまちがえること。みあやまること。みちがい。
※浮世草子・好色万金丹(1694)二「生まれぬ先から此汁にて育ちたる身なれば、少も見ちがへはいたさぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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