見直(読み)みなおす

精選版 日本国語大辞典 「見直」の意味・読み・例文・類語

み‐なお・す ‥なほす【見直】

[1] 〘自サ五(四)〙 病気や景気または相場などがいくらか良くなる。回復に向かう。
※実隆公記‐大永七年(1527)八月一六日「抑甘一品俄発虫〈略〉資直三位療治、聊見直之躰也」
[2] 〘他サ五(四)〙
① 見て、悪い状態をもとのように良くする。
延喜式(927)祝詞「神直日の命、大直日の命、聞き直し見直志弖(みなほシて)、平らけく安らけく知ろしめせ」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「衰弱した体もぼつぼつ見直して」
② もう一度見て、改めて価値を認める。見て思いなおす。考えなおす。「なかなかやるじゃないか。君を見直したよ」
源氏(1001‐14頃)帚木「みなをし給ふのちせをも思ひ給へなぐさめましを」
③ 一旦見たものを、さらに見る。改めて見る。
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)初「此身人相を、考へ察(み)るに幾度か、欲目で見直し見改(かへ)ても、自然に定まる運不運」
④ いちおう内容を承知しているものについて、誤りや改めるべき点がないかどうか見る。点検する。「答案を見直す」

み‐なおし ‥なほし【見直】

〘名〙 いちおう内容を承知しているものについて、誤りや改めるべき点がないかどうかもう一度点検すること。見直すこと。
※俳諧・毛吹草(1638)二「三すんの見なをし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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