見欲(読み)みまくほりす

精選版 日本国語大辞典 「見欲」の意味・読み・例文・類語

みまく‐ほり・す【見欲】

連語〙 (「みまく」に動詞「ほりす」の付いたもの) 見ることをのぞむ。見たいと思う。みまくほる。みまくほっす。
万葉(8C後)六・一〇六二「聞く人の 視巻欲為(みまくほりする) 御食向(みけむか)ふ 味原(あぢふ)の宮は 見れど飽かぬかも」

みまく‐ほし【見欲】

〘連語〙 (「みまく」に形容詞「ほし」が付いたもの) 将来見たい。見る状態になってほしい。
※万葉(8C後)一一・二八〇一「大海荒磯(ありそ)の渚鳥(すどり)朝な朝な見巻欲(みまくほしき)を見えぬ君かも」

み‐が‐ほ・る【見欲】

〘他ラ四〙 見たく思う。見ようと思う。
[補注]「万葉集」の「見我欲」(二三二七)「欲見者」(三三四六)の旧訓であるが、現在では「みがほし」「みほしきは」と訓む。→ほる(欲)

み‐が‐ほし【見欲】

〘形シク〙 見たい。心がひかれて見たいと思う。
古事記(712)下・歌謡「我が美賀本斯(ミガホシ)国は 葛城高宮 我家(わぎへ)のあたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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