精選版 日本国語大辞典 「覆・被・掩・蓋・蔽」の意味・読み・例文・類語
おお・う おほふ【覆・被・掩・蓋・蔽】
〘他ワ五(ハ四)〙
① 全体に広がりかぶさってつつむ。おう。
(イ) (雪、雲、かすみなどが)かぶさる。また、かぶさって隠す。
※万葉(8C後)一七・三九二三「天(あめ)の下すでに於保比(オホヒ)て降る雪の光を見れば貴くもあるか」
※枕(10C終)一五一「頭はあまそぎなるちごの、目に髪のおほへるをかきはやらで」
(ロ) 草、虫などがふえ広がる。また、ふえ広がって下のものを見えなくする。
② 下の物が隠れるように、上に物をかぶせる。また、物の口などを手や蓋でふさぐ。おう。
※万葉(8C後)二・九三「玉くしげ覆(おほふ)をやすみあけて行なば君が名はあれどわが名し惜しも」
④ 本当のことがわからないように、つつみ隠す。
⑤ すべてをつつみ含む。また、説明し尽くす。
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