西日登村(読み)にしひのぼりむら

日本歴史地名大系 「西日登村」の解説

西日登村
にしひのぼりむら

[現在地名]木次町西日登

蛇行しながら北流する斐伊川右岸に位置し、北は木次村、東は東日登村。中世には東日登村とともに日登郷に含まれた。観応二年(一三五一)九月一〇日の足利義詮充行状(佐々木家文書)によれば、相模国大庭おおば御厨(現神奈川県藤沢市)の替所として佐々木近江守秀綱に「出雲国日登郷佐藤二郎左衛門尉跡」などが与えられている。地内の芦原あしはら固屋畦こやうね古戦場とよばれる地がある。「陰徳太平記」巻四六(雲州日昇合戦之事)によると、尼子復興戦を起こした山中鹿介幸盛は、永禄一二年(一五六九)一二月に毛利方の三沢氏の支城である「日昇の固屋」を牛尾弾正忠らとともに二千余騎の大軍をもって攻めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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