西別村(読み)にしべつむら

日本歴史地名大系 「西別村」の解説

西別村
にしべつむら

[現在地名]野付のつけ別海町別海・本別海ほんべつかい中西別なかにしべつ

明治初年(同二年八月から同六年の間)から大正一二年(一九二三)まで存続した根室郡の村。東流する西別川右岸に沿う細長い地域で、東は根室湾に面し、南は走古潭あしりこたん村および風蓮ふうれん湖に接する。近世にはネモロ場所のうち。明治二年(一八六九)一〇月二日松本十郎は根室へ赴任の途中ニシベツへ寄り、藤野四郎兵衛の番屋を根室開拓使の西別出張所として開設、官員五名(含医師一名)を置いた。管轄は野付半島から走古潭までの広範囲で野付役人詰所に官員一人を詰めさせた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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