衣袴・袍袴(読み)きぬはかま

精選版 日本国語大辞典 「衣袴・袍袴」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐はかま【衣袴・袍袴】

〘名〙
衣服令による朝服の上衣と袴。
書紀(720)朱鳥元年正月(北野本訓)「諸王卿に各袍袴(キヌハカマ)一具を賜ふ」
公家の女性の服装である袿姿(うちきすがた)のこと。
※栄花(1028‐92頃)玉の飾「青く裏瑩じたるきぬはかま著て」
中世法体の衣(ころも)と袴をさす。
吾妻鏡‐正嘉元年(1257)四月九日「御所御鞠也〈略〉鎌田次郎兵衛尉行俊〈布衣〉。行忠入道〈衣袴重香帷扇〉」

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