行憚(読み)いゆきはばかる

精選版 日本国語大辞典 「行憚」の意味・読み・例文・類語

いゆき‐はばか・る【行憚】

〘自ラ四〙 (「い」は接頭語) 行きかねる。行くのを遠慮する。はばまれて行きにくい。
書紀(720)天智一〇年一二月・歌謡赤駒の 以喩企波々箇屡(イユキハバカル) 真葛原(まくずはら) 何の伝言(つてこと)(ただ)にし良(え)けむ」

ゆき‐はばか・る【行憚】

〘自ラ四〙 行くことをはばかる。行くことを遠慮する。
万葉(8C後)三・三五三「み吉野の高城の山に白雲は行憚(ゆきはばかり)てたなびけり見ゆ」

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