血豆(読み)チマメ(英語表記)friction blister

デジタル大辞泉 「血豆」の意味・読み・例文・類語

ち‐まめ【血豆】

指などを強く打ったり挟んだりしたときに皮下内出血を起こしてできる、赤黒い豆粒のようなもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「血豆」の意味・読み・例文・類語

ち‐まめ【血豆】

〘名〙 指などを強くはさんだり打ったりした時、内出血を起こしてできる赤黒い豆状の血腫。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「血豆」の意味・わかりやすい解説

血豆 (ちまめ)
friction blister

皮膚組織内に起こった出血のため,紫紅色の小さい豆くらいの大きさの発疹が生じたもの。手足の指,手のひら,足の裏などが強く圧迫された場合など,機械的刺激により,皮膚の中に小さい出血が起こるためにできる。指をはさんだり,急に無理をして手を使う仕事をしたあとの手の血豆や,靴ずれの血豆などは,日常よく経験することである。簡単な軽い場合には自然に吸収されるので心配はないが,化膿しないように注意し,抗生物質軟膏をつけてガーゼなどで保護しておかなければならないこともある。また,単純なものは心配ないが,はっきりした原因もなく血豆を繰り返す場合には,紫斑病などの特殊な病気が基礎にあることも考えられるので,診察や必要な検査を受けたほうがよい。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「血豆」の意味・わかりやすい解説

血豆【ちまめ】

手足などの皮下に生ずる豆粒大の出血。外傷によるものが大部分だが,炎症血液病で起こることもある。血液が吸収されて自然になおるが,ときに破れて潰瘍(かいよう)をつくる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の血豆の言及

【まめ】より

…その中に少量の血液がまざると赤色となる。これが血豆である。また,表皮がはがれて糜爛(びらん)面になると,痛みがいっそう強くなる。…

※「血豆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」