蜀犬日に吠ゆ(読み)ショッケンヒニホユ

デジタル大辞泉 「蜀犬日に吠ゆ」の意味・読み・例文・類語

蜀犬しょっけん

山地で雨の降ることが多く、太陽の出ている時間は少ないので、日が出ると犬が怪しんでほえるという柳宗元の「答韋中立論師道書」によることわざから》無知のために、あたりまえのことに疑いを抱くたとえ。見識の狭い人が賢人のすぐれた言行を疑い、非難するたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蜀犬日に吠ゆ」の意味・読み・例文・類語

しょっけん【蜀犬】 日(ひ)に吠(ほ)

(中国の蜀(四川省地方は山地で、霧が深く日のさすことがまれであるため、太陽を見ると犬が怪しんで吠えたてるということわざ。柳宗元の「答韋中立論師道書」による) 無知なためあたりまえのことをもあやしむこと、また、識見の狭い人が、他の人の非凡な言行に対して疑いを抱くことにいう。
※惺窩文集(1627頃)二「蜀犬之吠日也、非日之不一レ明、以知為異而已」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android