虫明(読み)むしあげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「虫明」の意味・わかりやすい解説

虫明
むしあげ

岡山県南東部、瀬戸内市邑久(おく)町の一地区。瀬戸内海のリアス式海岸に臨み、中世以降、潮待ち港、風待ち港となり、近世には岡山藩家老伊木(いき)氏の陣屋町であった。漁網製造があり、伊木氏の御庭窯であった虫明焼(むしあけやき/むしあげやき)が残る。近年ではカキの養殖が盛んになっている。

[編集部]

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精選版 日本国語大辞典 「虫明」の意味・読み・例文・類語

むしあけ【虫明】

〘名〙 (「むしあげ」とも) 岡山県瀬戸内市邑久町東部の地名。虫明湾に臨む景勝地

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世界大百科事典内の虫明の言及

【邑久[町]】より

…西部に吉井川三角州の千町(せんちよう)平野が開け,東部は丘陵地からなる。東端の虫明(むしあけ)は岡山藩家老伊木氏3万石の城下町で,古くは韓泊(からどまり)と呼ばれた朝鮮使節寄港地であった。千町平野は県下有数の穀倉地帯で,丘陵部では果樹・野菜栽培が行われる。…

※「虫明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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