薫合(読み)かおりあう

精選版 日本国語大辞典 「薫合」の意味・読み・例文・類語

かおり‐あ・う かをりあふ【薫合】

〘自ハ四〙
① 煙、霧、霞などが、ともにあたりに漂う。
神楽歌(9C後)明星・湯立歌「〈末〉焼(た)く火(ほ)の気 磯良が崎に 加保利安不(カホリアフ) おけおけ」
② ある物と他の物がともににおう。
※枕(10C終)三九「菖蒲(さうぶ)・蓬(よもぎ)などのかをりあひたる、いみじうをかし」
③ 美しい色が互いに映じ合う。
たまきはる(1219)「ひとへ、裳(も)の腰、唐衣まで、みな白きに雲をつく。〈略〉殿上人の車の、はなやかに青きにいだされたりしかば、かほりあひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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