薪樵る(読み)タキギコル

デジタル大辞泉 「薪樵る」の意味・読み・例文・類語

たきぎ‐こる【薪×樵る】

[枕]薪を切るかまの意から、「鎌倉」にかかる。
「―鎌倉山木垂こだる木をまつとが言はば恋ひつつやあらむ」〈・三四三三〉

たきぎ・る

薪の行道ぎょうどうをする。
「―・る讃歎さんだんの声も」〈御法

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「薪樵る」の意味・読み・例文・類語

たきぎ【薪】 樵(こ)

① たきぎを伐採する。
※観智院本三宝絵(984)中「法花経を我がえし事はたききこりなつみ水くみつとめてぞえし」
② 薪の行道(ぎょうどう)をする。→たきぎ(薪)の行道
蜻蛉(974頃)付載家集「たききこることは昨日に尽きにしをいざ斧の柄はここにくたさん」
仏道法華経に心を寄せる。信仰の心をもつ。
源氏(1001‐14頃)御法「たききこる思ひは今日をはじめにてこの世に願ふ法ぞはるけき」

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