蓮金院(読み)れんこんいん

日本歴史地名大系 「蓮金院」の解説

蓮金院
れんこんいん

[現在地名]高野町高野山

谷上院たにがみいん正智しようち院の北西、現高野山高校入口付近にあったが、現在は宝亀ほうき院の北、旧功徳聚くどくじゆう院境内地の一角に移り、院務は正智院で取扱われている。本尊愛染明王。準別格本山。鎌倉時代の信堅院号帳に「蓮金院 恵智房之居所、理賢之建立也」とあり、文明五年(一四七三)の諸院家帳にも「検校月乗房阿闍梨理賢建立」とある。理賢は建久元年(一一九〇)(「高野山検校帳」又続宝簡集)。その後学僧が輩出したが、室町時代に一時荒廃、慶長一三年(一六〇八)薩摩の島津氏がみなみ宝性ほうしよう院政遍に託して再興した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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