日本歴史地名大系 「蓮花院跡」の解説 蓮花院跡れんげいんあと 埼玉県:桶川市坂田村蓮花院跡[現在地名]桶川市坂田金花山護摩堂寺と号した羽黒派修験で、天台宗行人派。江戸音羽普門(おとわふもん)院配下であった。「風土記稿」には文明年間(一四六九―八七)の古碑が境内にあると記すが、開創の時期等は不明。当院持の護摩堂(ごまどう)沼は元和年中(一六一五―二四)に開墾され、舎人(とねり)新田となったという(同書)。中世には羽黒派修験は独自の教団を形成していたが、江戸初期には天台宗の支配下に組入れられた。承応二年(一六五三)武蔵国中足立郡のうち「鹿山郷・川田谷村」を除いた地域の錫杖頭に任命され、在地の修験を統轄した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報