葦神社(読み)あしじんじや

日本歴史地名大系 「葦神社」の解説

葦神社
あしじんじや

[現在地名]大山田村上阿波

阿波あわ川と子延ねのび川の落合う所より東北へ二〇〇メートルほどの所にあり、前を阿波川が流れる。式内社。祭神大国主命ほか二七神、旧村社。「三国地志」には「葦神社 按、平松村ニ坐ス、俗別府明神トモ八王子トモ称ス、九月九日、上阿波・子延、倶ニ祭祀ニ預ル」とある。「伊水温故」は「別府ノ宮 同村 八王権現 本地千手観音 上阿波・平松・子延三郷ノ氏社 比叡山ノ東ニ列山有、此峯ニ金石トテ石有リ、其上天照大神ノ御子五男三女ノ神垂跡是叡山ノ八王子也、是ヨリ諸国ニ勧請」と記す。別府べふ地名は、この地が建仁元年(一二〇一)三月日の伊賀国在庁官人解案(東大寺文書)に「念仏堂庄八十一町九段山田郡内(中略)、新別府三町二段」とある「新別府」に該当すると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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