葉向山新田(読み)ならばむこうやましんでん

日本歴史地名大系 「葉向山新田」の解説

葉向山新田
ならばむこうやましんでん

[現在地名]堺市楢葉ならば小阪こさか

平井ひらい村の南、河泉丘陵上に開かれた新田村。大鳥郡に属し、小阪村の枝郷(元禄郷帳)。寛文八年(一六六八)に堺の商人谷善(新)左衛門が請負い開発した。その後当新田は元禄(一六八八―一七〇四)踞尾つくのお村の豪農北村六右衛門の手に渡り、さらに文化四年(一八〇七)伏尾ふせお新田の米田嘉兵衛へと渡った。面積は二一町一反六畝余、高九二石余(梅川家文書)領主の変遷は開発時以降ひがし村に同じ。近世後期から薩摩芋の栽培が卓越し、農民主食の補助作物として貢納に役立たせていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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