萩原庄(読み)はいばらのしよう

日本歴史地名大系 「萩原庄」の解説

萩原庄
はいばらのしよう

東大寺尊勝そんしよう院領荘園。康保四年(九六七)の尊勝院根本取(所カ)領員数(東大寺続要録)にみえ、そののち室町期には興福寺領荘園のうちにみられる。萩原庄代官職について「経覚私要鈔」宝徳三年(一四五一)一一月一九日条に

<資料は省略されています>

とみえる。冒頭に「中院領」とあるのは興福寺大乗院末寺の内山永久うちやまえいきゆう(現天理市、廃寺)の院坊と考えられる。さらに同庄は最近興福寺の成身じようしん院光宣(筒井方)年貢を請負ったが、無沙汰にするので、去年から現吉野郡東吉野村大字おむらの在地武士、興福寺国民の小川弘光が、かねて萩原庄とは由緒があると称して強硬に知行したのでいちおう認めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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