菱山村(読み)ひしやまむら

日本歴史地名大系 「菱山村」の解説

菱山村
ひしやまむら

[現在地名]勝沼町菱山

小佐手おさで村の東に位置し、東の境に深沢ふかさわ山、南の境に柏尾かしお山がある。北境を鬢櫛びんぐし川が流れ、中央部を田草たくさ川が流れる。貞治四年(一三六五)閏九月二一日の武田信春寄進状(大善寺文書)に「菱山内丸山村」とみえ、同村が大善だいぜん寺領として寄進されている。「一蓮寺過去帳」によると、寛正―文明年間(一四六〇―八七)供養の成阿弥陀仏に「ヒシ山」と注記されるが、菱山氏については不詳。永禄三年(一五六〇)正月二〇日と付箋にある年月日未詳の武田信玄判物(大善寺文書)に「三貫文 菱山郷・丸山村処ヲ切而、是者野仁而御座候」とあり、戦国期においても大善寺領として維持されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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