菱屋西新田(読み)ひしやにししんでん

日本歴史地名大系 「菱屋西新田」の解説

菱屋西新田
ひしやにししんでん

[現在地名]東大阪市菱屋西一―六丁目・菱屋西

大和川の付替えで水量の減少した長瀬ながせ川の川床に開発された。渋川郡に属し、北は同川に開発された若江郡新喜多しぎた新田。十三じゆうさん街道が通る。宝永二―五年(一七〇五―〇八)にわたり菱屋岩之助が開発した。彼が開発した三つの新田のうち最も西にあるので菱屋西新田と称され、土地の人は「ひっちゃにし」という。反別二〇町八反余・石高二一五石余(大和川付替工事史)。文化五年(一八〇八)の菱屋西新田書上(行松家文書)によると村は東西一町五二間・南北一〇町で、東西の長さが宝永以前の長瀬川の川幅とみてよい。この川幅は付替え後の大和川の一〇〇間よりも広い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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