華台寺(読み)けだいじ

日本歴史地名大系 「華台寺」の解説

華台寺
けだいじ

[現在地名]久御山町中島

中島なかじまの北部にある。九品山往生院と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。古くは花台寺と記した。寺伝によれば、寛仁三年(一〇一九)妙法開基で、もと天台宗という。「管見記」の嘉吉三年(一四四三)正月二三日条に「美豆御牧花台寺観音寺念仏寺等ノ住持入来令相看」とみえる。同書文亀三年(一五〇三)正月二〇日条に「御牧三ケ寺進佳例」とあり、この御牧みまき三ヵ寺は「山城名勝志」に「花台寺在大島村、観音寺(ママ)在坊池村、念仏寺在藤和田村、以上三牧三箇寺」とみえ、華台寺をはじめ観音寺・念仏ねんぶつ寺をさした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報