菊陽(読み)きくよう

改訂新版 世界大百科事典 「菊陽」の意味・わかりやすい解説

菊陽[町] (きくよう)

熊本県中部,菊池郡の町。1969年町制。人口3万7734(2010)。中央部を西流する白川沿いに沖積地が開けるが,ほかは台地となっている。北寄りをJR豊肥本線と国道57号線が走り,南東端の益城町との境界付近に熊本空港(1971開港)がある。県道337号線沿いには,往時豊後大津街道をしのばせる杉並木が残る。農業が主産業で,米作タバコ,野菜の栽培が行われるが,近年施設園芸が導入され,スイカプリンスメロンの栽培が盛ん。台地上ではかつて馬産が行われたが,近年は酪農に代わった。熊本市に隣接する西部では住宅団地の開発や大規模ショッピングセンターの進出,熊本テクノポリスの進捗による先端技術産業の立地がみられる。とりわけ近年は,同市のベッドタウンとしての人口が急増している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報