荒胡子神社(読み)あらえびすじんじや

日本歴史地名大系 「荒胡子神社」の解説

荒胡子神社
あらえびすじんじや

[現在地名]宮島町 大町

厳島神社の北東塔の岡とうのおかの端に鎮座する。祭神素盞嗚尊・事代主命。もと大願だいがん寺の子院であった金剛こんごう院の鎮守社であったといわれる。社殿は嘉吉元年(一四四一)一一月の建立(棟札)で、国指定重要文化財。仁治二年(一二四一)四月日付の伊都岐島社神官等申状案(新出厳島文書)の内宮分に「戎宝殿一宇 一間二面」「同拝殿一宇 三間」とあるのがこの社の前身といわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報