荒神谷・後谷古墳群(読み)こうじんだに・うしろだにこふんぐん

日本歴史地名大系 「荒神谷・後谷古墳群」の解説

荒神谷・後谷古墳群
こうじんだに・うしろだにこふんぐん

[現在地名]松江市佐草町

八重垣やえがき神社の東方三〇〇メートル付近に広がる古墳群。字荒神谷および後谷とよばれる丘陵上の小古墳群と、その丘陵中腹に営まれた横穴墓群で構成される。県指定史跡。小古墳・横穴墓とも明確な数は不明だが、小古墳群は一六基以上の方墳、横穴墓群は二〇穴以上とされている。同一丘陵に続く字稲磯いなぎにも一〇穴以上の横穴墓が開口し、割石組合せ石棺を置くものもあるが、これらはいくつかの単位群に分けられる。

昭和三四年(一九五九)荒神谷地内にある横穴墓四穴と方墳一基の調査が行われている。横穴墓はいずれも盗掘を受けていたが、そのうちの荒神谷I群三号穴は整った四注造家形の平入構造で、棟は長方形浮彫、棟と屋根の境界線も浮彫されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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