草加北村(読み)くさかきたむら

日本歴史地名大系 「草加北村」の解説

草加北村
くさかきたむら

[現在地名]一宮町草香北くさかきた明神みようじん

高山たかやま村の北西にあり、北西は海に面する。北西流してきた山田やまだ川が西部で海に入る。正保国絵図に村名がみえ、高二一四石余。天保郷帳では高二六五石余。反別戸数取調書によると反別二六町余、高三九二石余のうち九一石余を森宇太郎ら二人の給人が知行し、蔵入高三〇〇石余。家数六五・人数三五九。柳沢組に属した。海浜明神崎はかつては島で、島陰に風待ちの船を寄せていた。だが寛文―貞享(一六六一―八八)頃に波浪の影響で陸続きとなったという(津名郡神社誌)。当村のほとんどが丘陵地で棚田が多く、水源に乏しいため、高山村で山田川から取水し、当村塔下とうげ池に引く用水路が開削された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android