茶堂(読み)さどう

精選版 日本国語大辞典 「茶堂」の意味・読み・例文・類語

さ‐どう ‥ダウ【茶堂】

〘名〙 茶の湯を行なう場所茶室
※臥雲日件録‐文安四年(1447)八月一九日「在東福先和尚会下、為請客侍者一日侍茶堂」 〔日葡辞書(1603‐04)〕

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日本歴史地名大系 「茶堂」の解説

茶堂
ちやどう

[現在地名]夜久野町字小倉

夜久野ヶ原の東南部小倉おぐらにある堂で、江戸時代より西国三十三所二七番札所書写山円教えんきよう(現兵庫県姫路市)から、二八番成相山成相なりあい(現宮津市)に向かう巡礼成相道沿いにあり、旅人の休息所であった。堂内には観音立像が安置される。大油子おゆご東源とうげん(臨済宗妙心寺派)ほか丹波の禅寺四ヵ寺が管理している。

当地にある文政九年(一八二六)四月の年紀をもつ碑文によると、茶堂の起源は寛政年間(一七八九―一八〇一)禅師一道が旅人に湯茶を接待したことに始まる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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