精選版 日本国語大辞典 「茅・茅萱・白茅」の意味・読み・例文・類語
ち‐がや【茅・茅萱・白茅】
〘名〙 イネ科の多年草。各地の草地や荒地に群生する。高さ約六〇センチメートル。葉は線形で先がとがる。晩春、葉に先だって白い絹状毛を密生した長さ一〇~二〇センチメートルの円柱形の花穂を出す。花穂を「つばな」または「ちばな」といい、古くは火口(ほくち)に用いた。根茎は利尿剤・止血薬などに使用。「千(チ)」のカヤの意で、叢生するさまからこの名がある。漢名、白茅。ち。ふしげちがや。しげちがや。《季・秋》
▼ちがやの花《季・春》
※俳諧・春鴻句集(1803頃)冬「夕風や茅萱折ふす霜のさへ」
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