芳証寺(読み)ほうしようじ

日本歴史地名大系 「芳証寺」の解説

芳証寺
ほうしようじ

[現在地名]五和町御領

東に有明海、南に御領ごりよう町並を見下ろす小高い丘にある。月圭山と号し、曹洞宗。本尊釈迦如来。天草島原の乱後、代官鈴木重成が仏教再興のために建立。中華珪法を開基とする。正保三年(一六四六)出羽国秋田から益峯快学が入寺して開山となった。薬師三尊を安置する薬師堂がある。伝承によれば、細川忠興の次男興秋が元和元年(一六一五)大坂夏の陣で豊臣方に加わり、敗れた後御領村に落居。そのとき背にしていた三体の仏像が当寺の薬師三尊だという。興秋の子興季が御領組大庄屋長岡家の祖となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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