芝古墳群(読み)しばこふんぐん

日本歴史地名大系 「芝古墳群」の解説

芝古墳群
しばこふんぐん

[現在地名]長岡京市井ノ内 向上芝、京都市西京区大原野石見町

長岡京市の最北端、西山にしやま山塊から東へ延びる台地上に形成された古墳後期の群集墳前方後円墳一基、方墳一基、円墳一二基からなり、このうち九基(一号、四―一一号墳)は、京都市西京区にある。全壊・半壊しているものもあるが、比較的旧状をとどめている古墳も多い。

中央部に位置する前方後円墳(一号墳)は、全長三二・六メートル、後円部径二〇メートル、前方部幅一五・六メートルの小規模なものである。北西端に位置する方墳(一一号墳)は、一辺一二メートル、高さ二メートル。

芝古墳群
しばこふんぐん

[現在地名]西京区大原野石見町

善峰よしみね川の南、標高五〇メートル前後の台地上に一四基が点在竹林で荒れているが、保存状況のよい古墳も多い。一部は長岡京市に食込んでいる。

前方後円墳一基、方墳一基、円墳一二基からなる群集墳で、いずれも六世紀中葉から後半にかけて継起的に築造され、前方後円墳をはさむように円墳・方墳が分布する。前方後円墳は葺石をそなえているが、全長三二・六メートルと小型である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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