良・善(読み)よか

精選版 日本国語大辞典 「良・善」の意味・読み・例文・類語

よか【良・善】

[一] 形容詞「よし」の上代未然形「よけ」に当たる上代東国方言。
万葉(8C後)一四・三四一〇「伊香保ろのそひの榛原ねもころに奥をなかねそ現(まさか)し余加(ヨカ)ば」
[二] 形容詞「よし」の連体形「よかる」の変化した「よかん」の撥音「ん」の無表記。よい。
落窪(10C後)一「物どもはいとよかなり。いかにもいかにも使ひ給へ」
[三] 形容詞「よい」の連用形終止形・連体形の変化した語。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「船門出よかよか、よか便聞かふばい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android