船石村(読み)ふないしむら

日本歴史地名大系 「船石村」の解説

船石村
ふないしむら

[現在地名]上峰村大字つつみ字船石

堤村の東に位置し、集落は北から延びてきた低丘陵末端の微高地に立地する。正保絵図に村名がみえる。近世綾部あやべ郷に属し、佐賀藩の配分地で、幕末期には八名の小配分士が知行した(嘉永六年写の大小配分石高帳)

集落の南東、菅原道真を祀る氏神の天神社の境内に、船石とよばれる浜に乗り上げた舟の姿の花崗岩の扁平な巨石(長さ五・三メートル、幅三メートル、厚さ〇・五メートル)がある。神功皇后が朝鮮出兵の帰路ここに上陸した時、乗船が石と化したものといい伝え、村名はこれに由来するという。これは支石墓の上石で、その近く社殿際にも明らかに支石がみえる長さ二メートルほどの上石があり、鼻血はなぢ石とよばれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android