船沢村(読み)ふなざわむら

日本歴史地名大系 「船沢村」の解説

船沢村
ふなざわむら

[現在地名]喜連川町穂積ほづみ

沼畑ぬまはた村・高畑たかはた村の南西に位置する山間の村。川の支流いわ川の源流域を占め、関街道(福原経由)が通る。地名の由来は沢地の形状によると伝える。那須郡に属し、元禄郷帳によると高一六二石余、幕府領のほか旗本四氏(下嶋・小林・榊原・福島)の相給。明治元年(一八六八)の村鑑帳(川上豊文書)に、延宝六年(一六七八)の那須氏による検地帳があると記されるので、貞享四年(一六八七)までは那須氏領(天和元年烏山入封)、同年烏山藩廃絶により上知されたものとみられる。文化四年(一八〇七)榊原領の年貢割付状(小川武文書)によると榊原領は高六三石余、うち二一石余は新田高入分、九斗余は鉄砲役高入分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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