舌根(読み)ぜっこん

精選版 日本国語大辞典 「舌根」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐こん【舌根】

〘名〙
① 舌の付け根。舌ののどに近い部分。また、舌。
※本朝文粋(1060頃)一四・為左大臣息女女御四十九日願文〈大江朝綱〉「弟子某稽首礼足、十方三宝、欲心緒、舌根結而易乱、更防涙川波溢而難留」 〔重訂解体新書(1798)〕 〔白居易‐遊悟真寺詩〕
仏語。五根、または六根の一つ。味覚を感覚するもの。舌識(味覚)を生ずるもの。舌。
※百座法談(1110)六月一九日「『さてはいかで此の女は、又うさぎの血なりとは申すぞ』ととふに『それはこの女の六根の、各あひたがひて争う事の侍りつるなり〈略〉舌根の悪心をなしてうさぎの血とは申すなり』」

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デジタル大辞泉 「舌根」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐こん【舌根】

舌の付け根の部分。
仏語。五根・六根の一。味覚をつかさどるもの。舌。

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普及版 字通 「舌根」の読み・字形・画数・意味

【舌根】ぜつこん

舌の根。

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