臭橙(読み)かぶち

精選版 日本国語大辞典 「臭橙」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶち【臭橙】

〘名〙
本草和名(918頃)「枸櫞〈略〉似橘也 和名加布知」
② 植物「かや(榧)」の古名。
※頓要集(14C後‐15C前)「柀 カフチ」
[補注]「伊京集」には「ユカウ」の訓もある。

か‐ぼす【臭橙】

〘名〙 ミカン科の常緑小高木。ユズ(柚)の近縁種果汁料理にしたたらせて味を引き立てる。→かぶす

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動植物名よみかた辞典 普及版 「臭橙」の解説

臭橙 (カブチ)

植物。イチイ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物カヤ別称

臭橙 (カブチ・カブス)

植物。ミカン科の常緑小高木,薬用植物。ダイダイの別称

臭橙 (カブチ)

植物。ミカン科の常緑低木。マルブシュカンの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の臭橙の言及

【ダイダイ(橙)】より

…記紀に記される最古の導入かんきつはダイダイであるともいわれる。一般にダイダイ(別名臭橙(しゆうとう))はカブス(蚊無須,一説に蚊燻に由来)をさす。その変種に萼が肥厚したカイセイトウ(回青橙。…

※「臭橙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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