臭木・恒山(読み)くさぎ

精選版 日本国語大辞典 「臭木・恒山」の意味・読み・例文・類語

くさ‐ぎ【臭木・恒山】

〘名〙
クマツヅラ科の落葉小高木。各地の山野に生える。幹は高さ三メートル以上になり、樹皮灰色で、短毛が密生した桐に似た大形の卵形の葉を対生する。夏から秋にかけ、枝先に、先端が五裂した淡紫紅色の筒状花がやや密に集まって開く。果実球形でるり色、古くから「常山の実」といって青緑色の染料に用いた。若葉はゆでて食用にし、材は下駄を作る。葉に臭気があるのでこの名がある。漢名、臭牡丹樹海州常山。くさぎり。くさぎな。
▼くさぎの花《季・秋》
▼くさぎの実《季・秋》 〔本草和名(918頃)〕
② 植物「こくさぎ(小臭木)」の異名
③ 植物「はまくさぎ(浜臭木)」の異名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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