自由インド仮政府(読み)じゆういんどかりせいふ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「自由インド仮政府」の解説

自由インド仮政府
じゆうインドかりせいふ

インド国民会議派の急進的指導者C.ボース首班とする政府。日本の支援により1943年(昭和18)10月シンガポールで発足東南アジア在外インド人支持をうけ,インド独立をめざして日本に協力した。ボースは首相・外相・国防相,インド国民軍の最高司令官を兼ね,大東亜会議に陪聴者として出席。44年のインパール作戦では約2万人のインド国民軍が日本軍を支援し英領インドに進出したが,日本の敗戦にともないボース政権は崩壊した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の自由インド仮政府の言及

【ボース】より

…第2次大戦中拘留されるが,41年保釈中に身をくらまし,ベルリンに逃れて,〈敵の敵は友〉として枢軸側と協力してイギリスと戦うことを呼びかけた。43年6月訪日し,10月には日本軍と協力してシンガポールに自由インド仮政府を樹立して首班となり,インド国民軍を率いてインパール作戦を日本軍とともに戦った。45年8月18日,東京に向かう途中,台北での飛行機事故で死亡。…

※「自由インド仮政府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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