自住寺(読み)じじゆうじ

日本歴史地名大系 「自住寺」の解説

自住寺
じじゆうじ

[現在地名]秋芳町大字秋吉 上里

曹洞宗。不尽山と号し、本尊釈迦如来

「注進案」所引の開山伝記に「当寺の草創ハ人皇五十一代平城天皇大同二年丁亥ノ歳ナリ弘法大師千(手)眼ノ尊像ヲ彫刻シテ安置シ玉フ」とある。その後荒廃したのを寿円が復興し、五院・仁王門などもあったという。正平九年(一三五四)寿円の滝穴(秋芳洞)入寂後、この地方に兵乱が相次ぎ、寺は兵の屯所となり、什物四散荒廃したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報