能事(読み)ノウジ

デジタル大辞泉 「能事」の意味・読み・例文・類語

のう‐じ【能事】

なすべき事柄
天下の―を尽くしたのちに」〈鴎外魚玄機

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「能事」の意味・読み・例文・類語

のう‐じ【能事】

〘名〙
① なすべきこと。しなければならないこと。
田氏家集(892頃)中・奉酬傷菅侍医早七詩「雨不雲弓絶弦、医門能事尽依然」 〔韓愈‐進撰平淮西碑文表〕
② 特に長じること。また、特別にすぐれたわざ。
※俳諧・類柑子(1707)上「探幽が能事その世にきこえければ」 〔杜甫‐戯題王宰画山水図歌〕
③ 事をなすことができること。

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普及版 字通 「能事」の読み・字形・画数・意味

【能事】のうじ

なしうること。〔易、辞伝上〕二の策は一千五百二十、物の數に當るなり。是の故に四營して易をし、十變して卦(くわ)をし、卦して小す。引きて之れを伸べ、に觸れて之れを長じ、天下の能事畢(をは)る。

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