くわ

精選版 日本国語大辞典 「くわ」の意味・読み・例文・類語

く‐わ ‥は

感動相手注意を促す時に発する言葉。さあ。ほら。では。これは。
落窪(10C後)一「『いづこ、絵は』といへば、くは、この御文見せ奉り給へ」

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デジタル大辞泉 「くわ」の意味・読み・例文・類語

く‐わ〔‐は〕

[感]《「こは」の音変化という》相手の注意を引こうとするときに発する語。さあ。これは。ほら。
「―、これを御覧ぜよ」〈宇治拾遺・一〉

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日本歴史地名大系 「くわ」の解説

くわ
くわ

中世よりみえる地名で、与良よら郡のうちと考えられる。弘長三年(一二六三)六月一〇日のなたるの尼浦山売券案(内山文書)に「くわのうら」とみえ、当所などを地頭「二らうむまとの」に売渡している。嘉暦三年(一三二八)「くわのさへもん入道」と子息らの内山に木庭を作らせ、加地子を差置いた(同年一二月二日「宗妙意書下」馬廻判物帳)。貞治二年(一三六三)「くわ」の中州の居屋敷、「をさのはたけ」などが「うら女」に永代譲られている(同年八月一五日「めうしん譲状」内山文書)。同六年「おとあい女」は「くわのしやうくわう」の跡の田地・畠地の三分一を安堵され、「千代くま女」は同様の田畠とともに、後家一期ののちは兄弟に配分してやはり三分一を知行すべきとされた栗栖、さらに下人を付されている(同年五月三日「宗宗慶書下」馬廻判物帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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