精選版 日本国語大辞典 「肉串」の意味・読み・例文・類語
しし‐くしろ【肉串】
枕 (「しし」は食用とする獣肉で、「くし」または「くしろ」は串の意という) 串刺しにして焼いた肉の味がよいところから、「良味(うまし)」と同音を持つ「熟睡(うまい)」に、また、「良味(よみ)」と同音の「黄泉(よみ)」にかかる。
[補注]挙例の「書紀」の本文を寛文版本では「矢自矩矢盧」とし、シジクシロと読まれ、「繁訓(しじくしろ)」「繁酒(しじくしろ)」とする説もあるが、諸本の表記から「矢洎矩矢慮」であり、「洎」はシの音であると考えられる。
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